2005年の日記

プラスドライバーを探していて、あったと思って手に取ったらマイナスドライバーだった。

「おいおい勘弁してくれよー」と映画の吹き替えのように言ってしまった。特に意識せずにだ。

東京に来たのにアメリカナイズされてる。そのうち、コーヒーのことをカフィーとか言いだすかもしれない。気をつけないと。

東京行きの新幹線の中にいるわけだが、どんぶり鉢を持ってなかったので実家を出るときに一つ持ってきた。

東京行きの電車の中で、カバンにはどんぶり鉢。昔の漫画みたいだ。下駄とか履いて、「俺はこれがないとだめなんじゃあ」とか言う感じの。握り飯も持ってくればよかった。おにぎりじゃなくて握り飯だ。

いま僕の中には「いなかっぺ大将」のイメージしかないわけだが、実際のいなかっぺ大将がどんぶり鉢や握り飯を持ち歩いていたかどうかは知らない。

どっちかというと裸の大将か。握り飯。

ボーッと歩いていたら車にひかれそうになって、「東京はおそろしいところじゃあ」とか言うためのイメージトレーニングでもして過ごそうと思います。

大晦日に居酒屋に行った。入り口で下駄箱に靴を入れないといけないところで、傘立てによくあるボタン式の鍵が使われていた。ボタンを押して四角い板状の鍵を取り出すやつ。

そのボタンを押したら、予想外の勢いで鍵が飛び出した。上に飛び上がって地面に落ちる鍵。

インターネットや衛星放送は、もともと軍事目的で作られた物らしい。他にもハイテクな物には、開発当初は軍事目的だったものがあるはずだ。

この鍵も、もともとは軍事目的かもしれない。本物はもっとすごい勢いで人間にむかって鍵が飛び出すのだ。

事情を知らないスパイが靴を下駄箱に入れて、やられる。携帯電話になった靴をだ。